研究課題/領域番号 |
17K00946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
安武 健一郎 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (00516726)
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研究分担者 |
永渕 美香子 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 准教授 (10648380)
田中 敏明 九州女子短期大学, 子ども健康学科, 教授 (50036935)
梶山 倫未 中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (80734813)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 食塩(塩化ナトリウム) / カリウム / ナトリウム/カリウム比 / 尿中排泄量 / 食事調査(BDHQ3y) / 多職種連携 / 質的分析 / 食育(塩育) |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、次の3点である。(1) 幼児314名の尿中ナトリウム/カリウム比 (Na/K) (起床後第1尿の4日間平均値) の高値に影響する食品について検証した結果、麺類、漬物、ソフトドリンク、ジャム・砂糖、みそ汁の摂取量が有意な関連因子であった。(2) 幼児とその母親 (297組)の間でNa/Kを比較した結果、幼児のNa/Kは母親よりも有意に高値であった。(3) 幼児181名に対する多職種連携による食育の成果について、個別インタビュー内容を質的分析した結果、幼児の食知識の改善が可視化された。 科学的データを基にした、多職種連携による食育は、幼児の食生活改善の一助になりうる。
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自由記述の分野 |
栄養学、健康科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、先進諸国で増加し続ける高血圧を予防するために、幼児期からの食塩管理が重要視されるようになってきた。わが国でも、幼児期からの食育の実践が求められるが、科学的な手法で食育にアプローチしている報告は少なく、さらに食塩管理を主眼とした研究は殆どない。そこで、本研究では、1) 幼児の食塩およびカリウムの摂取量を、尿中排泄量と食事調査で科学的に推定することで、幼児の食生活上の問題点を多職種および保護者と共有、2) 幼児に対する多職種連携による食育の効果を、個別インタビューと質的分析により可視化した。 科学的な食育法は、幼児期からの食塩管理の一助になる可能性を有し、学術的・社会的意義は大きいと考える。
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