身の回りの現象における電場や磁場は目に見えず、また、具体的な物体形状に強く依存している。高校・大学で学ぶ物理では数式で表現される数量関係に重点が置かれるため、具体的形状での議論を進めるのは難しい。本研究では、実験で扱う形状およびそれを理解するうえで手掛かりを与える形状でのコンピューター・シミュレーションを行い、その資料を用いた討論活動を通して、学習初心者でも理解すべきことを発見し、あるいはすでに理解したことを検証するようにした。また、電磁誘導が関与する力学現象を観察させるために動力不要の実験器具を製作した。そのシミュレーション資料をもとに渦電流を考察する討論活動を促すことができた。
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