本研究は、日本の数学・理科・情報の教科書に出現する科学用語を基本にして、様々な分析を行った。科学用語は教科書の索引から収集した。収集した索引の総数は約7600件である。 現在と15年前の科学用語数を比較すると、ほとんどの教科で科学用語数が増加していた。この理由は、2011年の学習指導要領の改訂によって、履修時間が増加し、教科書の質・量が充実したためである。 理科系読み物の科学用語分析を行った結果、ある本では、生物と情報と数学に関する科学用語がお互いに共起して出現していた。つまり、この本はこれらの教科に関する内容で構成されていることが、共起ネットワーク分析で確認することができた。
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