研究課題/領域番号 |
17K01039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
石原 正三 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10290727)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 科学折り紙 / 立体構造 / 体性感覚(触覚) / 立体概念形成 / ユニット折り紙 / 実験授業プログラム |
研究成果の概要 |
本研究により、科学折り紙と呼ぶ折り紙教材を活用して、体性感覚(触覚)による実習体験から、立体物の幾何学的特徴である対称性(シンメトリー)の学習へと円滑に導く授業プログラムが提案されました。 開発した授業プログラムの有効性を検証するために作業仮説を設定して、対面授業を実施してデータを収集して作業仮説の検証を目指しましたが、新型コロナ度重なる感染拡大のため、研究期間を2度延長しましたが、結局、対面授業によるデータ収集が実施できず、科学折り紙を活用した新たな授業プログラムを提案して研究を終了することとなりました。
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自由記述の分野 |
科学教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
左右両眼の網膜上の2次元情報を脳で加工して得られる視覚情報は、錯視のような曖昧さ(思い込み)を含んでいます。このため、視覚情報から対象物を立体として誤解なく認識することは本質的に困難なことといえます。本研究では、視覚情報の曖昧さを排除して立体概念を獲得するための導入として科学折り紙を活用することにより、体性感覚(触覚)を通して立体概念を体験的に獲得する可能性が示唆されました。 本研究の進展により、日本の伝統文化である折り紙の教育的価値が再評価され、幼児教育から成人教育に至る広範な領域で活用されることが期待されます。
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