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2019 年度 実績報告書

Cadaver(ご遺体)と大型動物を用いた腹腔鏡下上方照明システムの前臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K01413
研究機関愛媛大学

研究代表者

高井 昭洋  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70632917)

研究分担者 高田 泰次  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10272197)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード上方照明システム / 腹腔鏡手術 / 陰影の手がかり
研究実績の概要

1.照明デバイスの作成について
平成30年度にヒト用照明デバイスのプロトタイプとして,第三世代照明デバイスが完成した.第二世代照明デバイスと比較して,厚み・形状・輝度が改良された.しかし,輝度が上がったことにより,腹壁との接触面にデバイスが高熱を持つことが問題として残った.この問題解決のために,第三世代照明デバイスの温度上昇の正確な動向を観察した.実験室において,温熱センサーを直接デバイスに接着する方法及びサーモグラフィを用いる方法により温度測定を行った結果,それぞれ最高温度は,90℃及び65℃となった.それぞれプラトーに達するまでには,およそ20分であり,それ以降は温度上昇は認めなかった.次にブタによる動物実験を行い,術中の照明装置の腹壁との接触面の温度上昇を測定した結果,最高温度は80℃,プラトーに達するまでは同様に約20分であることがわかった.これらのことから,最高温度のばらつきあるものの,温度上昇がプラトー達するまでの時間はほぼ同様であり,最高温度に達した後は,さらなる上昇は認めないという特徴があることがわかった.これを受けて,令和元年度は温度上昇を抑制する冷却装置を装着する改良を行った.その結果,水冷式がもっとも適当であることが判明し,実験室での測定では,温度上昇をほぼなくすことができた.本研究の成果である冷却装置付き照明デバイスについては,特許出願準備中である.

2.Cadaverと大型動物による本システムの前臨床的検証
第三世代照明デバイスを用いて,Cadaverおよび大型動物による腹腔鏡手術を行った.特に,Cadaver手術では,複数の術式を行い,輝度不足がないこと,腹壁に設置した照明装置が手術操作を妨げないことを確認できた.前臨床的研究として開発したプロトタイプとしておよそ成功したと考えている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Cadaverを用いた医学研究2019

    • 著者名/発表者名
      高井昭洋
    • 学会等名
      日本外科学会定期学術集会
  • [学会発表] The illuminated pointing device for laparoscopic surgery2019

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Takai
    • 学会等名
      Society of American Gastrointestinal and Endoscopic Surgeons
    • 国際学会
  • [学会発表] A Novel Laparoscopic Pointing Device with Tip Illumination2019

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Takai
    • 学会等名
      The European Association of Endoscopic Surgery
    • 国際学会
  • [学会発表] 先端照明により剥離範囲及び先端突破部位を容易に確認できる腹腔鏡手術機器の開発2019

    • 著者名/発表者名
      高井昭洋
    • 学会等名
      日本内視鏡外科学会総会

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公開日: 2021-01-27  

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