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2019 年度 研究成果報告書

心臓再同期療法の治療効果に血管内皮機能が与える影響

研究課題

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研究課題/領域番号 17K01437
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療技術評価学
研究機関大分大学

研究代表者

油布 邦夫  大分大学, 医学部, 准教授 (00437930)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード心臓再同期療法 / 血管内皮機能 / 冠微小循環
研究成果の概要

四肢血管内皮機能の低下した慢性心不全患者では心臓再同期療法後慢性期にnon-responderになる可能性が高かった。また心臓再同期療法の半年から1年後にresponderであると判定されてもそれは一過性のことがあり特に冠血流予備能の悪い患者では数年後の心・脳・血管イベントの発症が有意に多かった。さらに心臓再同期療法術前にeGFRが40ml/min/1.73未満の患者群ではresponderであっても数年以内には心・脳・血管イベントを発症する可能性が高かった。一方non-responderでは術前のBNPが高いことが心・脳・血管イベントの予測因子であり各群によって予測因子が異なっていた。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

四肢血管内皮機能・冠血流予備能が心臓再同期療法後慢性期のresponderかnon-responderかを術前予測する一助になると考えられた。四肢血管内皮機能・冠血流予備能のある程度保たれた患者を中心に同手術をおこなうことで不要な手術を減らすことになり臨床面・医療経済的に非常に有益と思われた。心臓再同期療法のresponderであってもそれは一過性のことがあり冠血流予備能の悪い患者では長期的に心不全コントロールを行うよう心がけることで心不全再入院を予知し予防することができる。また術前腎機能低下を伴うresponderでは長期的な観察を厳密に行い心・脳・血管イベントの予防に努めるべきである。

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公開日: 2021-02-19  

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