パーキンソン病の前頭葉機能と運動障害に対するリハビリテーション効果との関連を、Frontal assessment battery(FAB)、三次元動作解析装置、動的重心動揺計により検討した。リハビリテーション後、FAB高値群では、重心の総移動距離、第7頚椎(C7)マーカーの総移動距離、最大移動距離、前後方への最大速度の有意な減少を認めた。FABスコアはC7マーカーの最大移動距離の減少と有意な相関を示した。多重ロジスティック回帰分析による検討で、FABスコアはC7マーカーの最大移動距離と前方への最大速度の減少の予測因子だった。また、歩行と姿勢反射の改善との有意な相関がFAB高値群で認められた。
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