短時間・単回の訓練実施によって生じる脳機能変化を、健常成人を対象に脳磁計を用いて検討した。まず、表在感覚想起課題、および固有感覚想起課題を作成し、課題遂行時には体性感覚関連脳領域間での機能結合と、課題非特異的とされている安静時ネットワークとの機能分離が生じていることを明らかにした。作成した課題を20分間、単回実施した前後では、1次、2次体性感覚野内の機能結合が特定の周波数帯域において変化することを明らかにした。本結果から、短時間・単回の訓練による脳機能変化を、ネットワーク解析により検出できる可能性が示唆された。
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