我々は理学療法開始前の中枢性感作症候群の重症度レベルが理学療法3ヶ月後の疼痛や能力障害が予測できるか検討した.筋骨格系障害患者150人が中枢性感作症候群の評価であるCSI、QOLの評価であるEQ5D、疼痛と能力障害の評価であるBPIを理学療法開始前後で評価した.3ヵ月後の能力障害は,ベースラインのCSI重症度が中等度から高度の患者では,ベースラインのCSI重症度が低値である患者よりも有意に高かった(p<0.001).一方で,疼痛に関してはCSIで予測することができなかった.本研究結果によって,CSIに基づく理学療法アルゴリズムが開発された.
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