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2019 年度 研究成果報告書

適切な脳内ネットワークの切り替えを促す身体活動の効果

研究課題

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研究課題/領域番号 17K01614
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 身体教育学
研究機関東京工業大学

研究代表者

小谷 泰則  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 助教 (40240759)

研究分担者 大上 淑美  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 研究員 (30456264)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードスポーツ心理
研究成果の概要

近年の脳研究により、「顕著性ネットワーク」と呼ばれる神経ネットワークが人間の「安静状態」と「活動状態」を切り替える役割をしていることが分かってきている。
そこで本研究では、運動経験の有無によって顕著性ネットワークの働きに差があるのかを検討し、顕著性ネットワークから脳の他の領域への連結に、運動経験の長さ(年数)が影響を与えるか否かを明らかにすることを目的としてfMRIおよび脳波の実験を行った。
実験の結果、運動経験の年数は顕著性ネットワークに直接影響を与えることはないものの、学習や運動に大きく関連する尾状核が顕著性ネットワークの影響を受ける際に、運動経験の長さが修飾的に関与することが示された。

自由記述の分野

スポーツ心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

運動が人間の脳活動に影響を与えるという研究報告は多い。しかしながら、社会的には運動は血圧低下などの身体の健康増進に役に立つということは広く認識されているものの、脳の機能といった心の健康にも効果があることについては、広く社会に認知されているとは言いがたい。
本研究の成果である運動が脳活動、特に学習や自発運動と関係のある尾状核という脳領域に影響を与えているという事は、子供達の認知的発達から高齢者の認知症予防まで、運動が体の健康のみならず、心の健康にも重要である事を示している。このような結果は、運動の普及活動に科学的なエビデンスを与えるという社会的な意義があるものと思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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