大学生の座位時間は,身体活動量を確保している群と確保できていない群に差はみられず,身体活動量と座位時間は関係しないことが示された.平日の座位時間の学年差をみると4年生に比べて1年生で長く,1年生ではアルバイトや学内におけるエレベーターの使用頻度が座位時間と関係していることが認められた.また,学生が学内でスタンディングデスクを使用することにより,通常の机を使用した日に比べて座位時間は短く,日中を通した心拍数は10拍/分程度高い数値で推移していたことから,スタンディングデスクは,学内での行動を制限せずに座位時間の削減と低強度の身体活動量の確保に繋がるツールであることが示された.
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