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2019 年度 研究成果報告書

出生コホートを用いた乳幼児期の睡眠と神経発達との関連の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 17K01892
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 子ども学(子ども環境学)
研究機関浜松医科大学

研究代表者

奥村 明美  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (40767943)

研究分担者 高貝 就  浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (10447807)
土屋 賢治  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード子ども / 睡眠 / 神経発達 / 就寝時刻 / 睡眠時間 / 潜在成長曲線モデル / 出生コホート
研究成果の概要

本研究は、浜松母と子の出生コホート(HBC study)の参加者983人を対象とし、乳幼児期の睡眠時間および、就寝時刻とその後の神経発達との関連を調べた。
児の睡眠時間と就寝時刻は生後10か月に母親への質問票を用いた聞き取りから評価し、神経発達は生後10か月から32カ月にかけての5時点で、Mullen Scales of Early Learningを用いて児に課題を直接施行し、行動観察することで評価した。
5時点の神経発達の変化を潜在成長曲線モデルで推定し、睡眠との関連を調べた結果、生後10カ月で就寝時刻が遅い群は、標準的な時刻に就寝する群と比べて、その後の神経発達が遅れる関連を見出した。

自由記述の分野

小児発達

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国の乳幼児は、諸外国と比較して就寝時刻が遅く、睡眠時間が短い。このような睡眠習慣、特に遅い就寝の悪影響については先行研究での検討が不足していた。
本研究は、一般人口を反映した出生コホートを用いて、乳児期の睡眠と神経発達の変化を縦断的に追跡したことで、生後10カ月で22時以降に就寝する群は、標準的な時刻に就寝する群に比べ、生後10~32カ月の神経発達が遅れる関連を見出した。さらに22時以降の就寝習慣が幼児期まで維持された場合、神経発達の遅れはさらに深刻であることが示された。この結果は、乳児期における睡眠スクリーニングの必要性とともに遅い就寝時刻を改善するための介入の必要性を提示した。

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公開日: 2021-02-19  

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