研究課題
基盤研究(C)
加齢による妊孕性の低下に関する非科学的な知識の生産・流通の実態を調査し、非科学的なグラフやそれを「卵子の老化」と結びつける言説が本格的に出現したのは2011年以降であること、しかしそれ以前から専門家が同様の知識を使っていたこと、そのような知識が「少子化」政策と結びついた歴史的な背景を明らかにした。また、専門家による言説やその政治的な利用について、非専門家がチェックする体制を確立するための方法論について考究した。
社会学
これまでよくわかっていなかった2010年代の「卵子の老化」キャンペーンの実態とその背景、「少子化」政策との関連について、実証的に明らかにした。また、非科学的知識が政策と結びつく危険性を排除する方法を提唱した点で、社会的意義を有している。