本研究は、申請時には2017年度から2019年度までの3年計画を予定していた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の時期まで、研究自体は順調に進んでおり、研究協力者のバイセンゲ先生(プロテスタント人文・社会科学大学/PIASS)とともに、ルワンダと日本の女性議員に共通アンケートとインタビューを行い、その成果報告として、2019年度にはバイセンゲ先生をルワンダから招聘し、2019年10月18日に朱鷺メッセ(新潟県)で開催された日本国際政治学会ジェンダー分科会において「女性の政治参加と家父長制社会の変容-ルワンダと日本の比較」というテーマで共同発表を行い、それを論文にしたものが、2020年3月に『現代社会研究科論集』第14号に掲載された。 調査過程で人脈が広がり、アンケートとインタビューに応じてくださる女性議員が増えたため、2019年度中に訪問を終えることができず、2020年度前半に訪問を完了させる目的で延長申請を行った。ところが、年度が変わってすぐに緊急事態宣言が発令され、勤務先の学園長より出張は原則禁止と申し渡され、2020年度に予定していたインタビューはすべてキャンセルとなり、2021年度に再延長のお願いをすることになった。2021年度には予定通りに訪問をご快諾いただいた女性議員に対して対面でインタビューを終えることができ、研究を完了させることができた。本研究で得られた知見をもとに、さらに研究を発展させるべく、バイセンゲ先生との共同研究は今後も継続する。新型コロナウイルス感染症が収束したのちにルワンダ側での成果報告ができることを期待している。
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