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2019 年度 実績報告書

「世界への愛」をめぐる存在論的探究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02157
研究機関東北大学

研究代表者

森 一郎  東北大学, 情報科学研究科, 教授 (00230061)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード世界への愛 / ハイデガー / アーレント / 技術論
研究実績の概要

「「世界への愛」をめぐる存在論的探究」の最終年度である2019年度は、実り豊かな一年であった。2019年3月11日に刊行した単独編訳書、マルティン・ハイデガー『技術とは何だろうか 三つの講演』(講談社学術文庫)にちなんで、まず、講談社の雑誌『本』4月号に、論考「核時代に救いはありうるか?」を寄稿した。また、ハイデガー技術論の最重要テクスト「技術とは何だろうか」を解説した論考「核時代のテクノロジー論 ハイデガーの技術論講演を読む」を、佐伯啓思監修の雑誌『ひらく②』(エイアンドエフ、2019年11月)に寄稿した。さらに、上記編訳書所収の三講演を入念に解説した単著『核時代のテクノロジー論 ハイデガー『技術とは何だろうか』を読み直す』を、2020年3月31日に現代書館より刊行した。年来のハイデガー技術論研究はこれにて一応の完成を見たことになる。
また、アーレント研究では、論文「誕生、行為、創設――アーレント『革命論』における「始まり」について」を、『思想』第1141号(岩波書店、2019年5月)に掲載した。『革命論』ドイツ語版からの翻訳作業も進捗した。
「ハイデガーからアーレントへ」という研究テーマに関しては、2019年10月に明治大学で行なわれた公開シンポジウム「ことばと政治 いま、哲学は人間をどう問うているのか」にて、提題者の一人として発表し、その提題内容「〈応答して語る存在者〉のゆくえ――アーレントからハイデガーへ」を、明治大学人文科学研究所紀要、第87冊、2020年3月、に掲載した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 〈応答して語る存在者〉のゆくえ――アーレントからハイデガーへ2020

    • 著者名/発表者名
      森一郎
    • 雑誌名

      明治大学人文科学研究所紀要

      巻: 87 ページ: 238-248

  • [雑誌論文] 誕生、行為、創設――アーレント『革命論』における「始まり」について2019

    • 著者名/発表者名
      森一郎
    • 雑誌名

      思想

      巻: 1141 ページ: 69-84

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 核時代のテクノロジー論――ハイデガーの技術論講演を読む2019

    • 著者名/発表者名
      森一郎
    • 雑誌名

      ひらく

      巻: 2 ページ: 136-145

  • [学会発表] 〈応答して語る存在者〉のゆくえ――アーレントからハイデガーへ2019

    • 著者名/発表者名
      森一郎
    • 学会等名
      明治大学人文科学研究所公開文化講座
    • 招待講演
  • [学会発表] 世界時間、等根源性をめぐって2019

    • 著者名/発表者名
      森一郎
    • 学会等名
      ハイデガー研究会特別企画・峰尾公也著『ハイデガーと時間性の哲学――根源・派生・媒介』合評会
    • 招待講演
  • [図書] 核時代のテクノロジー論 ハイデガー『技術とは何だろうか』を読み直す2020

    • 著者名/発表者名
      森一郎
    • 総ページ数
      245
    • 出版者
      現代書館
    • ISBN
      9784768410196

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公開日: 2021-01-27  

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