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2022 年度 研究成果報告書

関係の倫理学の再構築ー倫理学・倫理思想史と人文知の架橋をもとめてー

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02181
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関聖学院大学

研究代表者

清水 正之  聖学院大学, 人文学部, 特任教授 (60162715)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード倫理学 / 日本倫理思想史 / 和辻哲郎 / 間柄の倫理 / 関係 / 人文学 / キリスト教
研究成果の概要

近代日本の倫理学史・倫理思想史には、自他の関係という主題が存在する。本研究は、その主題を「関係の倫理学」という視点から再考するものである。「関係の倫理学」は和辻哲郎の倫理学がその思索の1つの典型であるが、他方、この主題は、和辻の体系に留まらず、直接和辻の影響にあるものをこえ、文学、キリスト教思想、あるいは社会学、精神科学までに及ぶ。本研究は、共通の問題圏が及ぶ隣接諸科学にまで視野を広げ、そこに流れる「人文知」をその深部からくみ取り、その成果をあらためて倫理学の考察に還流させ、近代日本の倫理学的営為の意味を再検討した。今次の研究において、倫理学の再構築の手掛かりを一定程度えることができた。

自由記述の分野

倫理学・日本倫理思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

近代日本の倫理学の「関係をめぐる倫理思想」「間柄の倫理学」は、倫理学という一領域、あるいは和辻哲郎の倫理学体系に限定されない人間に関する思索である。人文学の有効性が疑問視されるという傾向の存する中、この主題を、単に人文科学の一領域の問題とするのではなく、倫理学から哲学、さらには、宗教思想、社会学、精神科学へと共通する問題圏として検討し、そこに流れる「人文知」さらには「人間知」として検討することは、その視野をひろげ、現代に生きる人間にとっての視点として、極めて重要な意味をもつし、それを公開し、具体的な成果としてしめすことは、学術的意義のみでなく、広く社会的な意味をもつものとなる。

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公開日: 2024-01-30  

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