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2022 年度 研究成果報告書

ヒマラヤ地域における梵文写本の請来者および伝来径路の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 中国哲学・印度哲学・仏教学
研究機関駒澤大学

研究代表者

加納 和雄  駒澤大学, 仏教学部, 准教授 (00509523)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードチベット伝存梵文写本 / 梵文写本の請来者 / 梵文写本の流伝経路 / チベットにおける梵本の保存 / 僧院における梵本の所有と相承 / 梵文写本による印蔵文化交流 / 梵文写本所蔵寺院と借覧状況
研究成果の概要

インドに由来する仏典の梵文写本をヒマラヤ地域に、「だれ」が「どのように」請来したかについて明かすために、写本の請来者と伝来径路の同定を目標として、四種の史料を用いた。①梵文写本の奥書に記される写本所有者名、②チベット語大蔵経諸本の奥書に登場する写本所有者名、③チベット語蔵外文献から確認できる梵文写本への関連言及、④チベット語伝記・仏教史類における梵文写本への言及である。それらによって流伝経路の作成と人物ごとの事績をまとめた。さらにチベットに伝来した梵文写本がどのように伝承されたのかという点も検討した。

自由記述の分野

仏教学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、仏典梵文写本の研究は内容解読に偏ってきたが、本研究はそれを史料と捉え直して仏教流布の時代・地理範囲を知るための物証とした点に独創性がある。その学術的・社会的意義は、(1)インド・チベットの文化交渉という抽象度の高い事象を視覚化しうる点、(2)後代の脚色が混在するチベット史料類から独立した信頼性の高い手かがりが得られる点、(3)写本の流伝経路を地図上にトレースし人的交流を可視化しうる点、(4)異文化交流解明の手掛かりに写本を用いて新たな研究モデルを提示し方法論的展開をもたらし得る点、(5)チベット歴史学研究に展開しうる点、(6)チベット伝統文化の歴史理解と保存に寄与し得る点である。

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公開日: 2024-01-30  

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