研究成果の概要 |
本研究は、米国戦争情報局Office of War Information(1942年-45年)による非軍事的広報・情報操作活動として起案・実施された、諸外国および自国民を対象とした音楽関係プログラムの内容を精査することで、戦後冷戦盛期に合衆国が公に/秘密裏の資金提供を通じて行った、芸術音楽(含むバレエおよびミュージカル)を用いた「プロパガンダ」事業にどのような形で布石を作ったのか、その試論を建てることを目的とした。主として、米国公文書館所蔵の資料 (record groups 208, 226, 229, 306, 331)を横断的に精査し、戦時期の文化プロパガンダの実態を調査した。
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