• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

19世紀英米作家のホームの感覚と太平洋表象についての研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K02496
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関金沢大学

研究代表者

山本 卓  金沢大学, 学校教育系, 教授 (10293325)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード英語圏文学 / 太平洋表象 / コロニアリズム / 冒険小説
研究成果の概要

本研究は文学作品における太平洋表象と、作家や語り手の帰属意識(ホームの感覚)との影響関係を探った。対象とした作品は19世紀から20世紀初頭に至る英語圏小説で、作家の現地での見聞を反映した作品は、探検記や旅行記に依拠した物語よりもリアリスティックな世界を読者に提供した。しかしながら、歴史的に俯瞰する時、その系譜はファンタジーからリアリズムといった直線的なものではなく、虚構と現実が混ざり合う複雑な様相を呈する。こうした状況を個別化されたホームの感覚を通して検証し、後期ヴィクトリア朝作家の太平洋作品に通底する共通性と差異とを検証した。

自由記述の分野

英語圏文学における太平洋表象

研究成果の学術的意義や社会的意義

19世紀後半から20世紀初頭にかけて数多く出版された太平洋を舞台とする物語を検証し、作者の太平洋についての認識と作品世界の相同性、およびそれまでの太平洋表象の系譜との差異を明確化した。とりわけ本研究は、先行研究がほとんど扱わなかったLouis Beckeの作品世界の解明に貢献している。また、本研究で検証した物語の太平洋イメージは戦前日本の南洋イメージと深く関係する事項であり、中島敦の南島小説などの解釈にも新たな視点を提供する可能性を有する。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi