研究実績の概要 |
アフリカ系アメリカ人による芸術運動ハーレム・ルネッサンスと英国作家ウィンダム・ルイスとの関連について、英文による論文 "Racial Anxiety of Entanglement: Interaction between Paleface, Dark Laughter, and Works of the Harlem Renaissance" を書き上げて、アメリカ合衆国の学会誌に投稿した。現在審査の結果を待っている段階である。 一方ヘミングウェイに関しては、アメリカに拠点を置くThe Hemingway Societyが2018年7月にパリで開催した国際学会 "Hemingway Conference 2018: Hemingway in Paris" に参加し、小説Farewell to Armsにおける人種意識とジェンダーとの関わりについて、"The Mask of a Manly White: Self-Restraint, Execution, and A Farewell to Arms" と題する口頭発表を行った。 さらに11月には日本ヘミングウェイ協会全国大会において、口頭発表「The Torrents of Spring における女児置き去りの逸話と、文壇におけるヘミングウェイの位置取りについて」を行い、ハーレム・ルネッサンスとの関わりを視野に入れてヘミングウェイの作家としての位置を1920年代半ばの文化闘争のコンテクストにおいて考察した。
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