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2022 年度 研究成果報告書

移民・郊外・記憶-女性作家から考察するフランス語マグレブ文学

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02597
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ文学
研究機関静岡文化芸術大学

研究代表者

石川 清子  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 名誉教授 (30329528)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード女性 / 移民 / 記憶 / 郊外 / アシア・ジェバール / レイラ・セバール / ヤミナ・ベンギギ / 翻訳
研究成果の概要

マグレブ(北アフリカ諸国)を背景にもつ女性の書き手のフランス語文学(主に小説)や映画を「移民」「郊外」「記憶」という鍵語の下に読解、分析し、今日のポストコロニアル文学、世界文学、移動の文学が提言する問題を共有するさまを明らかにした。アシア・ジェバール、レイラ・セバール、ヤミナ・ベンギギらの作品研究を通じて論文、口頭発表、翻訳、著書のかたちで研究成果を発信した。旧植民地出身の作家かつ女性であるという点に焦点を当て、作品に見られる伝統の継承と断絶、過去の歴史の記録、新たなアイデンティティ構築という「越境」がもたらす普遍的営為を確認した。

自由記述の分野

現代フランス文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、日本でも注目されるようになったフランス語圏文学をマグレブ地域に特化して考察を深化させた。フランスの旧植民地だったこの地域を出自にもつ、とりわけ女性作家に注目して、その独自性に焦点を当てた。学術的にはポストコロニアル研究、フェミニズム研究の面から貢献できたと自負する。社会的には、日本には馴染みの薄い北アフリカ地域の文化や文学を紹介できた。翻訳による文学作品の紹介は、文学研究の重要な役割である。

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公開日: 2024-01-30  

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