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2023 年度 研究成果報告書

西洋古典における「光」と「輝き」の表象と色彩表現との相関性に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02608
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ文学
研究機関大阪大学 (2023)
京都精華大学 (2017-2022)

研究代表者

西塔 由貴子  大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 招へい教員 (60411948)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード光輝き / ホメロス / (共)感覚 / 古代ギリシア / 景観 / 多彩性 / 芸術的創造性 / 空間の輝き
研究成果の概要

本研究は、ホメロスを中心に西洋古典の作品に著された、物語の景観に溶け込む光輝きの役割の役割を探究し、詩人の創造性および光輝きの多彩な表象性、そして神聖な事象との繋がりを提示し、有用な知的貢献をすることができたと考える。訪問先の研究機関でも充実した調査を実施し、同時に国際的連携を拡大・進展させた。本研究最大の収穫は、当該研究者の学術的立場の確立とともに、立体的に原典を読み解く'texts as kinetic design’という基本理念を打ち出し、次のステップにつながる方向性を見出したことである。国際的動向を見据えて今後の研究活動を展開させていくための基盤を築き上げ、有意義な研究であった。

自由記述の分野

西洋古典学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来顧みられることのなかった色彩の上に映える光と輝きの深層を探究し、詩人の采配による景観描写であるという一定の見解を示し、認知科学の知識を取り込むことによって、新たな活路、即ち動きある感覚や感情を踏まえて原典を扱うという発展性のある方向性への前進は、斯界研究に新たな視点を投じた。光と陰影とのシームレスな連関性も重要事項として捉え、「輝いている」ことについて文学的視点から考察し、区別し基準化を促進する傾向に問いを投げかけると同時に、輝く多彩なカラー(個性)の重要性の認識について社会にメッセージを送ったことは、多岐にわたって学術的関心を惹きつけ、学術的にも社会的にも大きな意義があると確信する。

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公開日: 2025-01-30  

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