研究課題/領域番号 |
17K02658
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
四方田 千恵 (垂水千恵) 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 教授 (70251775)
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研究分担者 |
三木 直大 広島大学, 総合科学研究科, 名誉教授 (10190612)
赤松 美和子 (佐藤美和子) 大妻女子大学, 比較文化学部, 准教授 (00510653)
及川 茜 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (40646725)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | LGBT / 移民 / 同性婚 / 国際シンポジウム / 現代詩 / 台湾 |
研究実績の概要 |
平成31年度は総合テーマ「台湾現代文学における多元性の再構築」のもとで設定した個別研究テーマに基づき、海外調査を含む研究を各自行い、その成果を第1回定例研究会(5月27日午後於横浜国立大学)で共有した。また、2018年5月26日には日本台湾学会第20回大会で分科会企画「現代台湾社会における『新たな郷土想像』―鄭清文作品との接点から」を開き、研究協力者明田川聡士が報告をこなったほか、研究代表者四方田千恵(垂水千恵)、研究分担者三木直大がコメンテーターを務めた。また、翌日5月27日(午前)には、研究代表者四方田千恵(垂水千恵)が開催校代表として勤務校である横浜国立大学において国際公開シンポジウム「台湾における婚姻平等化への道」を日本台湾学会主催と共催し、多くの聴衆を集めた。 さらに、各自が国内学会、国際学会などで個別に成果発表を行った。具体的には研究代表者四方田千恵(垂水千恵)は国際シンポジウムでの報告2本、論文2本、研究分担者の三木直大と赤松美和子は各2本の論文を発表した。 また、研究分担者の及川茜が台湾を代表するLGBT詩人である鯨向海の代表詩集『A夢』の翻訳『Aな夢』を刊行したことは大きな成果である。それを記念し、1月12日には赤松の勤務校である大妻女子大学で国際シンポジウム「台湾詩新世代――現在詩と性の表象」を開催した。これは三木直大が継続して開催してきた台湾現代詩ワークショップの第7回目にもあたる。台湾から二人の詩人楊佳嫻・騷夏を招聘し、日本の現代詩人山田亮太も交えて、活発な議論を展開した。このシンポジムの成果は2019年5月号の『現代詩手帳』に掲載の予定である。及川はその他、翻訳1冊、論文4本を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本台湾学会との共催で大掛かりな国際公開シンポジウム「台湾における婚姻平等化への道」を開いたほか、国際シンポジウム「台湾詩新世代――現在詩と性の表象」を開催するなど、研究成果の公開に尽力した。 さらに、全体では翻訳書2冊、論文10本、国際シンポジウムでの報告2本の成果をあげており、計画はおおむね順調に進展しているものと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究最終年度に当たる2019年度においては中国、台湾、香港、マレーシア、韓国の研究者を招いて、質の高い国際ワークショップを開催する予定である。 また、各自テーマに沿った成果報告にも尽力する。すでに2019年5月号の『現代詩手帳』に2018年度の国際シンポジウム「台湾詩新世代――現在詩と性の表象」での成果が公開されることが決定しているほか、研究代表者四方田千恵(垂水千恵)は4月に台湾清華大学での国際シンポジウムでの報告を予定している。さらに5月には台湾中興大学での講演、12月には世界文学会での報告も決定しており、順調に研究成果発表を続けていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
最終年度として中国、台湾、香港、マレーシア、韓国からの研究者を招聘して質の高い国際ワークショップを開催予定であり、その招聘費用として使用の予定である。
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