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2022 年度 研究成果報告書

微視的類型論によるパラレル・コーパスを利用したバルト海周辺諸語の不定人称文の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02680
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐久間 淳一  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60260585)

研究分担者 入江 浩司  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (40313621)
當野 能之  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (50587855)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード不定人称文 / パラレル・コーパス / フィンランド語 / アイスランド語 / スウェーデン語 / リトアニア語 / ロシア語
研究成果の概要

本研究課題では、フィンランド語、エストニア語、アイスランド語、フェーロー語、スウェーデン語、デンマーク語、リトアニア語、ロシア語等、バルト海周辺諸語における不定人称文について、パラレル・コーパスによる調査や母語話者からの聞き取り調査を活用し、機能主義的観点から、かつ微視的類型論、地域言語学に立脚して、man-constructionに対応する各言語の表現を対照したほか、各種不定人称文の分布や機能、言語間の異同等に関する考察を行った。また、本研究課題の一環として、上記言語を対象に『星の王子さま』及び『ハリー・ポッターと賢者の石』のパラレル・コーパスを作成した。

自由記述の分野

言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

『星の王子さま』のパラレル・コーパスを用いて、原文のフランス語のman-construction との対応を手掛かりに、各言語の不定人称文の特質や機能について考察した結果、様々な不定人称文の間で一定の機能分担が行われている一方、その分布や機能には重なりもあることが明らかになった。また、不定人称文に関して似ているとされるリトアニア語とフィンランド語が、man-constructionとの対応ではかなり異なる様相を示すこと、逆に、異なるとされているリトアニア語とロシア語の翻訳が似ていることも判明した。このことは、本研究が微視的類型論の観点を採用したことによってはじめて得られた成果と言える。

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公開日: 2024-01-30  

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