グローバル社会における他者との共生を可能とするため、異なる背景を持つ他者と共感的な関係を築くために必要な認知行動上の特徴探った。国際協働・交流の実践場面から抽出した。日本人学生の異文化間の関係性形成の障壁となっている特徴が抽出された。「巧遅志向の自己開示」「日本人集団内ポジションの確立」「外国人との固有の関係形成」といった概念が該当した。これらは日本人集団内での共感的な理解には多いに貢献するも、異文化間の関係性形成においては、機能しない可能性が高いことが指摘された。対日本人の盲目的な信頼関係の見直しが、建設的異文化間関係の構築の第一歩となる可能性がみいだされた。
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