研究課題
基盤研究(C)
本研究は「日本古代尼寺の考古学的研究」をテーマとする。本研究は飛鳥時代の寺院跡から尼寺の遺跡を抽出することを主な目的として実施した。尼寺を抽出するにあたっては、特に僧寺との関係を重視し、飛鳥・斑鳩、大和の諸地域、畿内その他の国々で、近接する立地にあり、意図的に近距離に建立された「僧寺と尼寺」の関係にあると想定される寺院を中心に尼寺の抽出を試みた。その結果、大和の片岡や山辺、山背、播磨、近江、伯耆の各地域で、新たに尼寺と推定される寺院跡を特定することができた。
考古学
本研究は「日本古代尼寺の考古学的研究」をテーマとする。本研究は飛鳥時代の寺院跡から尼寺の遺跡を抽出することを主な目的として実施し、大和の片岡や山辺、山背、播磨、近江、伯耆の各地域で尼寺と推定される寺院跡を特定することができた。本研究によって、これまで古代寺院として一括して取り扱われてきた寺院を僧寺と尼寺に区別することが可能となり、古代の仏教史や地域史、女性史に新しい視点を与えることができたといえる。