研究課題/領域番号 |
17K03248
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
島津 俊之 和歌山大学, 教育学部, 教授 (60216075)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 地理学史 / 国際主義 / 芸術 / メディア / マリアンヌ・ノース / 王立キュー植物園 / 偶有的接合 / 風景 |
研究実績の概要 |
国際主義の多様な展開と地理学との関連についての研究を継続し,IGU(国際地理学連合)のテーマ会議“Heritage Geographies”(イタリア・レッチェ)での発表(地理学史コミッションのセッション“Southern Thinking”)に応募して受理されていたペーパー“Archiving the landscapes of the nineteenth century world: Marianne North and more-than-botanical art”をオンラインで発表した。これは同会議のプロシーディングスにアブストラクトが掲載され,doiを付与してウェブで公表された。また,ドイツ・ライプツィヒに本拠を置くライプニッツ地誌学研究所(Leibniz Institut fur Landerkunde)が企画した“Geographical Societies”に関する編著書(Springer Nature社から刊行予定)に寄稿を求められていたが,これに“A Whole New World of Chigaku: Earlier Developments in the Tokyo Geographical Society, 1879-1900”と題する論文を寄稿し,ピアレヴューを受けているところである。また関連する業績として,『科学史事典』に「科学の地理学―科学知識の空間性―」を寄稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度は国際学会でのオンライン発表を行い,一定の評価を受けることができた。また,Springer Nature社から刊行予定の英文編著書への依頼原稿の寄稿を済ませることができた。
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今後の研究の推進方策 |
若干の未使用の基金が残されており,適正かつ有効に使用しつつ,研究成果のさらなる公表に努めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で海外調査に出かけることができず,国内での文献資料収集を余儀なくされた。文献資料収集は予想以上に進み,残額は僅かになったが,引き続き文献資料の収集に努め,残額を適正かつ有効に使用したい。
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