イギリス(イングランド)では、医療保障制度であるNHSでの保健・医療サービスや福祉でのサービス提供において、コミッショニングといわれる手法が用いられている。かつての行政的管理手法に代わる新しい手法として、1990年代から展開されてきたものであり、実施主体の変遷とともに、現在、ニーズ評価/優先順位の設定/サービス計画/サービス調達/サービスの質のモニタリング、という一連のサイクルとして概念され方法等も整備されてきている。そしてこの手法により、地域におけるサービスマネジメントの自律が確保され、NHSを軸とするイギリス型の保健医療と福祉の連携である「統合ケアシステム」が構築されるに至っている。
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