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2019 年度 研究成果報告書

環大西洋保守主義思想の形成と展開:社会改革思想との競合の思想史的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17K03541
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関神戸大学

研究代表者

井上 弘貴  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (80366971)

研究分担者 片山 文雄  東北工業大学, 教職課程センター, 准教授 (40364400)
石川 敬史  帝京大学, 文学部, 准教授 (40374178)
清川 祥恵  神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (50709871)
野谷 啓二  神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80164698)
小野田 喜美雄  東北大学, 法学研究科, 特任フェロー (80754499)
森 達也  早稲田大学, 政治経済学術院, 講師(任期付) (40588513)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード保守主義 / アメリカ政治思想史 / イギリス政治思想史 / 環大西洋 / キリスト教 / ナショナリズム / シュトラウス学派 / 右派ポピュリズム
研究成果の概要

本研究は、アメリカにおける保守主義思想が、(1) イギリスの思想的影響のもとで形成され、(2) 社会改革思想にたいする批判ないしは社会改革思想からの転向によって展開を遂げていったことを思想史的観点から明らかにすることを目指すものであった。
(1)については、アメリカ独立という建国の端緒を思想的出来事として意味づける際に、イギリスとの連続性を重視するか、それとも断絶を強調するかが今日の保守主義思想の潮流の分岐にとって重要な役割を果たしていることが確認された。(2)についてはバーナムの経営者階級、ないしはミロヴァン・ジラスのニュークラスの概念的受容が、一貫して影響を与え続けていることが確認された。

自由記述の分野

政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、リベラリズムと比較して学術的関心の低いアメリカの保守主義思想の形成と展開を環大西洋的な視点から思想史的に考察することをつうじて、2016年の大統領選挙を契機として台頭してきた保守主義思想の諸潮流、具体的には西海岸シュトラウス学派、ナショナル・コンサーヴァティズム、ポスト・リベラリズムの思想的な端緒を明らかにした。当事者たちによって不可逆的であるとみなされているアメリカ保守主義の転換がもたらした新しいこれらの思想は、ヨーロッパにおける右派ポピュリズムの潮流とも関係が深いことが明らかになっており、本研究は欧米の政治社会の動向を把握するうえで思想史の観点から貢献をなすものであると言える。

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公開日: 2021-02-19  

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