金融広報中央委員会による「金融リテラシー調査2016年」結果を用い、金融リテラシーに関する実証研究を行った結果、以下のような結果が得られた。金融リテラシーが高い人ほど、老後の生活資金額を自覚している傾向が高い;金融リテラシーが高い人ほど、金融商品を購入する際、他の選択肢との比較を行う;金融リテラシーが高い人ほど、老後の生活資金を準備・計画している傾向が高い;金融リテラシーの高い人は、株式取引や老後のための貯蓄を行う割合が高い;さらに、金融知識と並んで、金融知識における「自信」も財務行為に影響を与えることが分かった。金融知識とその自信は投資と貯蓄行為を起こすうえで代替的な役割を果たしている。
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