研究課題/領域番号 |
17K03959
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
公文 溥 法政大学, その他部局等, 名誉教授 (50061239)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 改善技能 / 技能移転 / 教育訓練機関 / GPC / トヨタ自動車 / 生産性 / 品質 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、改善技能の国際移転を有効に推進する方法とその意義を、トヨタ自動車の教育訓練機関であるGPC(Global Production Center)について実態調査を通して明らかにすることである。現場労働者が行う改善が日本企業の特徴であるが、それは経験知あるいは暗黙知を伴う。この簡単ではない技能移転を有効にする方法を探るのが本研究の目的である。 トヨタ自動車は、まず親工場方式を採用した。日本の工場が親工場になり子供の工場である海外に技能を移転するのである。やがて、日本及び海外3か所(米国、タイ、英国)にGPCを設置し、そこで現地人のトレーナーを育成することにした。
|
自由記述の分野 |
経済学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の製造企業の海外進出にとって、現場労働者の改善技能を移転できるか否かは、重要である。現場労働者の改善技能が、高生産性と良品質を実現する要件だからである。トヨタ自動車は、技能の国際移転にあたって基本技能の概念を設定し、その教育訓練方法を確立したうえで海外工場に移転した。筆者は、トヨタ自動車の北米およびポーランドの工場を訪問し、技能移転の実態調査を行った。地域GPCで育成されたトレーナーが工場において労働者の教育訓練を担っていた。 こうして、現場労働者への基本技能の訓練と現場監督者への訓練を通して、技能の移転に成功していた。トヨタ自動車の経験は、日本の他の製造企業にとって参考になる。
|