新製品開発・設計を進めていく段階で、顧客が購入しても良い製品価格でかつ、自社の利益を獲得するために製品のコストをどの程度に収めなければならないかを考えることは重要であるが、その許容されるコストに収めるためにエンジニアらが取り組む努力もより大切なことである。 本研究では、目標コストに収まるかどうかを確認する会計担当者側と、実際に目標コストに収まるよう取り組むエンジニアらの側で、どのような違いがあるのかを人間心理や管理会計的側面から検討を行い、前者(会計担当者)から見て適切と考えられる点が、後者(エンジニアら)からは必ずしもそうではないことを事例を踏まえながら、その一端を明らかにした。
|