本研究において以下の点が明らかにされた。第一に、IT技術ネットワーク技術も含めた介護支援ロボットの活用により、職員の負担が軽減し組織の効率が向上した。第二に、導入に際しての教育に関する時間、費用としてのコストに負担感があった。第三に、職員の感情的側面において肯定的な反応が見られた。第四に、様々な言語化が求められるため、組織や職員の言語化した説明能力が向上した。 本研究で明らかにされた結果は、その蓄積を深めることで介護サービス受給者の構成拡大のみならず、提供者の介護労働者の厚生拡大、組織効率の向上など、学術的意義を超えて大きな社会的意義を持つものと考えられる。
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