本研究は、発達障害のある青少年の立場に立った放課後活動の成立に必要な条件とその機能を明らかにし、放課後活動プログラムについて提言を行うことを目的とした。放課後活動実施団体への参与観察および中学生へのグループ・インタビューの結果、限られた放課後時間の中で、地域社会との循環を意識した場を用意すること、子ども本人が楽しい・面白いと思う遊びの意義が示された。また、子どもが自身の興味・関心に沿って自発的に活動を選び参加を試みることを支持する環境や、幼少期から子どもの興味・関心が否定されず追求できる環境の構築には、保護者に対する継続的なサポート体制が関係していることが示唆された。
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