研究課題/領域番号 |
17K04304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 佐久大学 (2021) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2017-2020) |
研究代表者 |
島田 千穂 佐久大学, 人間福祉学部, 教授 (30383110)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | エンドオブライフケア / 選択支援 / ケアマネジメント / 対話 / ライフストーリー |
研究成果の概要 |
認知症の人のエンドオブライフにおける生活と医療の選択に関する意思について、対話を促進するための漸次的、段階的な方法を開発することを目的として、居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャーを対象にした調査と、初期認知症の人を対象にしたインタビュー調査を行った。その結果、人生の終盤に向けた対話について、担当する利用者の6割以上と経験があるケアマネジャーは25.7%で、一方、6割以上の利用者家族との対話は、36.2%が実施していた。認知症の人の将来の語りの特徴は、「衰えや死に言及しない将来の物語」と「衰えや死を組み込んだ将来の物語」の大きく2つに分けることができた。
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自由記述の分野 |
高齢者福祉
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症の人のエンドオブライフケアにおける治療や生活の選択を、日常の生活支援の延長線上に位置づけるためには、ケアマネジャーの関与が欠かせない。しかしながらケアマネジャーには最期まで関わることへの不安が大きく、教育の必要性が指摘されている。認知症の人との事前対話の実践には、規範意識との関連が見られたことから、その変容に対する介入の必要性が示唆され、重要な知見と考える。また、認知症の人の将来に関する語りの分析から、自分の人生の最期に向けたプロセスに向き合い、語ることができる人がいることをデータで示したことが、重要な知見と言える。
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