アルコール飲酒可能な健常成人68名を対象に縦断調査を行った。潜在連合テスト(Implicit Association Test:IAT)を用いてアルコールへの選好度、および自記式尺度を用いた再飲酒リスクや飲酒渇望感を測定した上で、報酬としてのアルコールの選択可能性や測定後1週間の飲酒日数との関連を検討した。結果、IATでのアルコール選好度、再飲酒リスクおよび飲酒渇望感の高さが、報酬としてのアルコール選択や測定後の飲酒日数の多さと有意に関連していたものの、効果は限定的であった。また今回の健常群データでのIATスコアは、別研究の臨床群データのうち再飲酒群と比較して、有意に低くなっていた。
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