• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

概括化した記憶を改善する転換的語り直しの認知基盤および心理行動的波及効果の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K04439
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 臨床心理学
研究機関尚絅学院大学

研究代表者

池田 和浩  尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (40560587)

研究分担者 西浦 和樹  宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (40331863)
佐藤 拓  明星大学, 心理学部, 准教授 (10577828)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード転換的語り直し / 自伝的記憶 / 肯定的解釈 / 幸福感と希望感 / 自己欺瞞
研究成果の概要

本研究では負の認知的スパイラルを生むネガティブな記憶事象への新たな介入手法の確立を目指すため、転換的語り直しが持つ回復・成長効果を検証した。6つの調査を行った結果、認知転換方略に基づく語り直しが自伝的記憶に新たな解釈をもたらし、現在の満足感と将来の希望感を高めることを確認した。こうした特徴は、実行機能に依存するものではなく、自己欺瞞特性のような心理変数に影響すると推察される。

自由記述の分野

社会科学・心理学・臨床心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、古典的モデルに基づく臨床的介入に陥りがちであった先行研究の枠組みを超え、ネガティブな体験の認知的再評価からPTGに至るまでの、最新の基礎記憶研究に基づく心理的回復・成長メカニズムを解明する点に大きな特色がある。また、実証的な実験手法を用いるのに加え、被災者へのインタビューを質的に分析することから、応用可能性の高い介入計画を策定できることが独創的な点となる。基礎的な記憶実験と実際の外傷体験調査を組み合わせることで得られる成果は、学術的側面・社会的側面の双方に極めて大きく貢献できると考えられる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi