ラットの道具的行動(自動販売機の飲料を飲むためにお金を入れたりボトルを開けたりするような、目的を達成するために行われる目的とは異なる行動)においても(次に来る報酬を予測して今可能な行動を抑制する)「予期的対比」が観察されたことによって、人の同様な(たとえば、今もらえる1つのお菓子を我慢して10分後に10個のお菓子をもらう)場面での行動抑制モデルとして考えることが可能となった。今後この動物モデルを用いて、脳内メカニズムの解明に取り組むことができる。衝動性が高まり、眼前の欲求を抑えられない「注意欠陥多動性障害」など発達障害の脳内メカニズム解明に寄与することなどが考えられる。
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