ASEAN第3の人口(約9,700万)を持つベトナムでは経済成長に伴い大学進学率が上昇中であり、政府は高等教育の量的拡大と質的向上に取り組んでいる。先進国は、自国の労働力不足から人材が豊かなベトナムに注目し、ベトナム留学生の受け入れや外国モデル大学設置によるベトナムの学生(将来の労働力)を獲得しようとしている。 本研究成果は、ベトナム高等教育全般のデータ蓄積が不足し、外国モデル大学に関するベトナム政府の方針が不明確かつ不安定であるため全容が把握しにくい中、従来研究の対象となっていなかった、ベトナムの高等教育調和化と外国モデル大学の可能性と課題を明らかにした点で学術的・社会的意義を持つ。
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