研究課題/領域番号 |
17K04912
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
裴 虹 筑波大学, 人間系, 研究員 (70633915)
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研究分担者 |
任 龍在 群馬大学, 教育学部, 准教授 (10614604)
三盃 亜美 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (60730281)
園山 繁樹 筑波大学, 人間系, 教授 (90226720)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 日本に在住する中国人 / 障害のある幼児児童 / 支援方法 |
研究実績の概要 |
本研究では、日本に在住する中国人障害幼児児童の支援方法について、主に次の2つのことを目的としている。第1に、日本に在住する中国人障害幼児児童の支援方法の実態を調査研究から明らかにし、また、欧米などでの障害のある外国人幼児児童への支援方法に関する文献調査から、障害のある外国人幼児児童への支援の現状や方法を明らかにする。以上の調査研究の結果に基づいて、障害のある中国人幼児児童への具体的な支援方法を考案する。第2に、日本に在住する中国人障害幼児児童の支援方法に関する事例検討から、支援方法の効果を検証し、日本に在住する中国人障害幼児児童の支援方法を明らかにするとともに、本人支援・保護者支援・教員支援という3つの観点で構成された包括的な支援方法を提案し、具体的な支援例を含めたガイドブックを作成する。平成29年度は主として以下の研究活動を行った。 1.障害のある中国人幼児児童への支援方法に関する実態把握を目的とした質問紙調査を実施するために、①質問紙を作成した。②調査する地域を決定し、協力幼稚園、小学校、特別支援学校を選定した。③作成した質問紙の予備調査を行った。 2.障害のある中国人幼児への支援の現状や、生活面の指導・援助、教育相談など、障害のある中国人幼児に対する支援の実態を調査し、支援の現状と障害特性に配慮した支援方法を整理し、その研究成果の一部を日本特殊教育学会第55回大会でポスター発表した。 3.障害のある中国人幼児児童への支援方法に関する実態把握を目的とした欧米などでの障害のある外国人幼児児童への支援方法に関する文献調査を行い、諸外国では、主にIEP.ICFを活用して支援を行い、親や関わる教員に対して、障害のある外国人幼児児童生徒に関する認識を高めるための支援を行っていた。その研究成果を日本特殊教育学会第56回大会でポスター発表を投稿した。今後、論文を執筆し、投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本では、障害のある外国人幼児児童の支援現状や方法に関する先行研究が極めて少なく、また、文部科学省が行った外国人幼児児童への支援の現状に関する調査や策定した支援方法の中には、障害のある外国人幼児児童がほぼ含まれていなかった。そのために、先に欧米などでの障害のある外国人幼児児童への支援方法に関する文献調査を行い、各国での障害のある外国人幼児児童への支援方法についての情報を収集した。質問紙を作成する時間がかかったため、当初の計画よりも調査実施が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策として、以下3点を挙げる。 1.障害のある中国人幼児児童への支援方法に関する質問紙調査を行い、回収したデータを分析し、結果をまとめ、平成31年3月開催の障害科学学会に発表するとともに、論文にまとめ国際的な学術雑誌に投稿する。また、障害のある外国人幼児児童への支援方法に関する文献調査を論文にまとめ投稿する。 2.2つの地域において10名程度の障害のある中国人幼児児童への支援方法に関する半構造化面接による調査を行い、支援の現状や、学習面、生活面の指導・援助、教育相談など、障害のある中国人幼児児童に対する支援の実態を調査し、支援の現状と障害特性に配慮した支援方法を整理し、結果をまとめる。これらの研究成果を、平成31年9月開催の日本特殊教育学会第57回大会で発表するとともに、論文にまとめ投稿する。 3.障害のある中国人幼児児童への支援方法に関する事例研究を行い、支援方法の効果等について検討し、その結果を論文にまとめ投稿する。また、障害のある中国人幼児児童への支援として、本人支援・保護者支援・教員支援という3つの観点で構成された包括的な支援方法を提案し、具体的な支援例を含めたガイドブックを作成すると共にネットで公表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定した計画よりも調査実施が遅れ、質問紙調査に関する質問紙の印刷や郵送などは翌年度に実施することになった。質問紙の印刷や郵送などかかる経費も翌年度に生じるため、残った経費を翌年度分として請求した助成金と合わせた使用する予定である。
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