ナノスケールに集光した硬X線を用いたX線磁気円二色性(XMCD)測定により,Co/Pt積層膜およびCoCrPt-SiO2グラニュラー薄膜のGHz帯の高周波磁場・電流による磁化の応答について調べた.その結果,GHz帯の励起においても界面および合金中で分極したPtの磁気モーメントはCoのそれと結合してふるまっており,Pt原子のXMCDが試料全体の磁化状態を計測するプローブとして利用できることが分かった.また,グラニュラー薄膜の磁化の空間分布の計測から,マイクロ波アシスト磁化反転の際のクラスターサイズは励起周波数に大きく依存し,周波数の増大に伴ってクラスターが小さくなることが明らかになった.
|