研究課題
基盤研究(C)
サニャック干渉計型光学配置及び空間光変調器を用いた独自の光波変換装置を開発し、高効率かつ高い自由度で光波の時空間制御が可能な装置を開発した。本装置により、超短パルス光のビーム断面の強度分布を 1.方位方向、2.動径方向、3. 1次元方向など、様々なパターンにおいて、ピコ秒域という超短時間域で自在に超高速制御することに成功した。また、本技術の高い柔軟性を応用することで光の偏光状態をピコ秒域で制御することにも成功した。
超高速光エレクトロニクス
近年、光渦に代表される空間制御された光波が注目を集めており、光マニピュレーション、レーザー加工など多岐に渡る分野へ応用されている。本研究開発は空間制御技術と超高速技術との融合によって達成された全く新しい技術であり、光波状態の制御周波数は従来技術に比べ3桁以上高く最大THz域にも達する。その高速性、自在性により、上記応用の著しい高速化に加え、準粒子の超高速制御、空間制御されたTHz波の発生など多岐にわたる新しいアプリケーションを創生する基礎技術として期待できる。