本研究では量子光学実験の手法により、量子レーダーを研究するうえで欠かすことのできない、2モードスクイーズド光源を開発した。その後、2モードスクイーズド光における光波間の量子エンタングルメントを検証した。我々は様々な気象条件下における量子レーダーの使用を想定しており、視界を妨げる要因の一つとして、霧の影響を重視している。レーザー光を10メートル長の人口霧の中を伝搬させ、干渉計により光波の伝搬特性を調べた。その結果、均一な霧が光波伝搬へ及ぼす影響はエネルギーの減衰が主であり、光損失としてモデル化できることを見出した。
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