アソシエーション・スキームは有限群のある種の一般化であることから,有限群論における諸結果をアソシエーション・スキームに拡張する研究が多くなされている.しかし,その方向性を捉えることは容易ではない.そこで,本研究では有限群に近い性質をもつ正則アソシエーション・スキームの研究を通して,一般のアソシエーション・スキームへの拡張の示唆を得ることを期待するものである. 本研究の成果として,高次指標を導入することで,正則アソシエーション・スキームの表現論的な特徴付けが得られた.また,一般のアソシエーション・スキームでは反例のある,Burnsideの定理を正則アソシエーション・スキームにまで拡張できた.
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