関数体上の保型形式であるDrinfeld保型形式について,そのP進的性質の探究を行い,以下の研究成果を得た.(1) Drinfeld保型形式に作用するU_t作用素に対し,その広義固有空間の次元が重さに関するp進局所定値関数である,という,楕円保型形式の場合にはGouvea-Mazur予想と呼ばれている性質を証明し,学術誌にウェブ掲載された.(2) Drinfeld保型形式のP進連続族を構成し,その応用として,あるレベルの通常Drinfeld保型形式にHecke作用素が自明に作用することを示した.(3) (2)の自明性をレベルがtの二乗の場合に一般化した.
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