研究課題/領域番号 |
17K05399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 新潟工科大学 (2020-2021) 北海道大学 (2018-2019) 国立天文台 (2017) |
研究代表者 |
秋山 永治 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (30647623)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 原始惑星系円盤 / 惑星形成・進化 / 電波天文学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、太陽と同程度の質量を持つ若い星に付随する原始惑星系円盤とデブリ円盤を観測し、惑星の基となる塵や大気となるガス成分の供給過程に関し知見を得ることである。観測所の都合で計画した観測ができなかったが、主な成果は、1)惑星形成現場である原始惑星系円盤において、内在する地球型惑星を含めた惑星形成領域(inner disk)を撮像したこと、2)物質輸送機構の特徴であり理論的に予想されていたブリッジ構造が検出され、惑星形成に必要なガスや塵がinner diskに供給されている可能性が示されたこと、3)先行研究となって観測的研究を推進し、国際共同研究に発展したことである。
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自由記述の分野 |
惑星形成分野
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「生命を育むのに重要な惑星大気がいつどのような過程で得られたのか」という問いについて、解明につながる重要な発見に寄与した。すなわち、惑星形成の初期段階である原始惑星にその周囲からガスや塵が供給されている可能性が示され、後に別の研究グループによる直接撮像によって確認された。大気を持つ惑星と持たない惑星が存在する原因の解明につながり、生命環境に重要とされる大気の獲得機構に関する観測的成果であるため、学術面や一般社会の関心に応えるものとして意義があると考えられる。
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