5次元パチ・サラム模型を出発点にして,オービフォールドによる対称性の破れとコールマン・ワインバーグ機構を用いて,標準模型に到達できることを示した。6次元SU(N)ゲージ理論を出発点にして,1個のディラックフェルミオンからオービフォールドによる対称性の破れを通して,3世代の物質粒子が導出されることを確認した。物質粒子の質量階層性や世代間混合が非正準型の運動項に起因する可能性があり,フレーバー対称性が非ユニタリー基底の形で潜んでいる可能性があることを見出した。また,物質粒子の質量の小ささは標準模型を超える理論におけるパラメータの特徴により自然に理解されることを見出した。
|