離合集散する核子多体系としての原子核における束縛状態、共鳴状態、各オープン・チャンネルの連続状態を統一的に記述する複素座標スケーリング法を用いて連続状態の特徴的性質を調べる新たな方法を構築した。その結果、① 複素座標スケーリング法では扱えなかった仮想状態(virtual state) が複素スケーリングされた連続状態を分析することによって、調べられることを示した。② 共鳴状態や様々な連続状態に分解した連続準位密度(Continuum Level Density)を用いて、散乱・反応断面積が分析できることを示した。③ これらの方法を用いて、A=9(9Be, 9B)の構造を調べた。
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