研究課題
基盤研究(C)
粒子ビームを使用する原子核・素粒子反応を測定する実験において、反応に関与する粒子の軌跡を直接観測し、10MHzまでの画像事象を選別・処理可能な『超高速イメージ撮像管』の開発を行った。蛍光体の残光に頼らず、撮像管内部の電子の移動を制御する事により、画像保持すなわち“イメージ遅延機能”を有する。光を光電子に変換する入力側の素材を検討したのち試験機を作成し、性能試験を進めた。
原子核物理学
大強度の粒子ビームを使用する原子核・素粒子反応を測定する実験において、標的とその近傍でおこる粒子の入射・生成・崩壊等の特徴的な軌跡を認識できるようになり、統計精度の向上、及び、測定限界の開拓などが可能となる。粒子ビームに関わる研究開発等にも応用の道は広がると期待される。