研究課題/領域番号 |
17K05534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三田村 裕幸 東京大学, 物性研究所, 助教 (60282604)
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研究分担者 |
榊原 俊郎 東京大学, 物性研究所, 教授 (70162287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | パルス磁場 / 磁歪 / キャパシタンス法 / 数値位相検波 / Bi |
研究成果の概要 |
本課題ではパルス磁場中でのキャパシタンス法による磁歪測定の高感度化を実現し、それを用いて純良金属やトポロジカル絶縁体の候補物質の測定を目指した。計測器等の最適化や数値位相検波の導入により垂直分解能の向上は実現できたが、磁場掃引に伴う誘導起電力による発熱が原因で予定していた物質の測定はうまくゆかなかった。この測定では、輸送測定等とは異なり試料空間が真空である必要性から試料の熱接触が弱くなり、磁場掃引に伴う温度変化の影響を排除しにくいという欠点が明らかになった。これらの結果から、キャパシタンス法による磁歪測定には磁場の発生時間が相対的により長いロングパルス磁場が有効であろうということがわかった。
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自由記述の分野 |
低温強磁場物性、強相関電子物性、磁性
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題における当初目的は達成できなかったものの、その過程で信号処理技術の基幹である数値位相検波法が飛躍的に進歩した。これらは研究代表者三田村により2本の国際特許として出願されている。この方法は、交流測定において変調周波数を上げられない場合に如何に時間分解能を確保するかを突き詰めたもので、様々な分野への応用が期待できる。例えば、現状で携帯電話や地上波デジタル放送、ブロードバンド通信などで複数の周波数成分の復調に使われている直交多重周波数分割法(OFDM法)よりも原理的に高速での信号分離が可能であることが明らかになっており、より高い密度でのデータ送受信を可能にすると考えられる。
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